「身体には、自分自身を治す力がある」
その言葉を、私は身をもって知っています。
この治療院は、その確信から始まりました。

10歳の冬、悪性リンパ腫

小学校4年生の冬、私は悪性リンパ腫と診断されました。当時は今のように治療法も整っておらず、医師の表情を見て「これは深刻なんだ」と子どもながらに悟ったことを覚えています。

長い闘病が始まりました。抗がん剤の副作用で髪が抜け、体重が落ち、何度も病院のベッドで「もう無理かもしれない」と思った夜がありました。それでも、家族の支えと、自分の身体が少しずつ回復していく感覚を信じて、ついに病を克服することができたのです。

退院した日、私は決めました。「いつか、誰かの治る力を支える仕事をしよう」と。

父の背中、按摩指圧の手

私の父は、按摩指圧マッサージ師でした。子どもの頃から、患者さんが帰り際に「ありがとう、楽になった」と笑顔で帰っていく姿を見て育ちました。

父は決して多くを語る人ではありませんでしたが、その手は不思議と温かく、安心感のあるものでした。「身体に触れる」という行為が、これほど人の心に届くものなのかと、いつも驚かされていました。

なぜ鍼灸を選んだのか

東洋医学の根底には「身体の自然治癒力を引き出す」という考え方があります。10歳のときに自分の身体が回復していく感覚を知った私にとって、これほど腑に落ちる考え方はありませんでした。免疫力を整え、身体本来のバランスを取り戻す。それが、鍼灸の本質だと思っています。

東洋と西洋、ふたつの知をひとつに

鍼灸の道に進んでから、私はずっと「東洋医学だけでは足りない」と感じていました。脈診や問診で身体の状態を読み取る東洋の知恵は素晴らしいものですが、現代の患者さんの不調には、解剖生理学的な視点も欠かせません。

たとえば坐骨神経痛ひとつとっても、ヘルニアによる神経圧迫なのか、梨状筋の緊張なのか、原因によって施術のアプローチは変わります。レントゲンやMRIの所見も理解した上で、東洋医学的な「気・血・水」の流れを整えていく。そうした統合的な視点を、私は大切にしています。

「わかりやすい言葉で」を約束に

診療で私がいちばん意識しているのは、専門用語をできるだけ使わないことです。患者さんが「自分の身体に何が起きているのか」を理解できないまま施術を受けるのは、不安なものだと思うからです。

ホワイトボードに絵を描いたり、たとえ話を使ったり。時間がかかっても、納得していただいてから施術に入ります。それが、10歳のときに病院で「先生、これは何ですか?」と聞きたくても聞けなかった自分への、約束でもあります。

これから出会うあなたへ

もしあなたが今、長年の不調や、どこに行っても良くならない痛みを抱えているなら、一度お話を聞かせてください。すべての不調が必ず鍼灸で改善するとは申し上げません。けれど、ご自身の身体の声を一緒に聴き、できる限りの提案をさせていただきます。

あなたの身体が持つ「治る力」を、私はいつも信じています。

院長プロフィール

  • 院長:工藤(くどう)
  • 資格:鍼師、灸師(国家資格)
  • 所属:日本鍼灸師会
  • 診療内容:はり・きゅう・整体・マッサージ・骨盤バランス・美顔鍼・小顔ケア
  • 対応サービス:時間外相談可・出張往診・送迎(要相談)